帰化と永住の違い

永住とは「永住者」の在留資格（ビザ）を持っている外国人の方のことをいいます。

永住者の方は、日本国籍ではありませんが、退去強制という措置をされなければ、基本的には日本人と同様に日本で長く生活することができます。

永住者の方は、国籍を変更することなく、ほぼ日本人と同様に、日本で長く安定して生活していくことができますが、日本人と同じ義務（法令遵守や納税等）を負うにもかかわらず、日本人ではないため、国家運営の基盤となる参政権（政治家を選挙する権利・政治家に立候補する権利）はありませんし、公務員になることもできません。

また、一部の金融機関では日本人に比べて、住宅ローンの審査が厳しいという点もあります。

日本で長く生活していくという点で、これらのメリットとデメリット（国籍を日本に変更する）を比較して、検討されることをおすすめします。

日本で今後も長く生活していくにもかかわらず、帰化をしないのは不正解というわけではもちろんありませんし、帰化をすることが必ずしも正解というわけではありません。

帰化申請にあたっては、まずはご自身の今後のライフプランを考えてから、帰化をするのかしないのかを決めることをおすすめします。